「ここがお家だよ」  

 光を失った目に幾線にもついた涙の跡。

「…」  

 縛られた小さな手首には痣がついている。

「遅くなってごめんね」  

 光が奪われた目には、少しずつ光が戻る。

「…お、にいちゃん?」  

 見開いた目から涙が溢れてくる。

「ただいま。兄さんも、このお家に住むよ」  

 次々に流れ落ちる涙。

「また、一緒に暮らせるからね」  

 縛られた拘束具を取れば、リナリーは勢いよくコムイに抱き付いた。

「お兄ちゃん!!」  

 持てる限りの力で兄へと抱き付く。コムイもリナリーをぎゅーと抱き返す。

「ごめんね、今まで1人にして。これからは、一緒に要られるから」

「本当なの?」

「お兄ちゃんが今まで嘘をついたかい?」  

 顔を左右に振る。そんなリナリーの反応を見て、頭を撫でる。リナリーは、嬉しそうに微笑む。

「お兄ちゃん、来てくれてありがとう」

「これからは、ずーっと一緒にいるからね」  


 コムイの目からは、一筋の涙が流れていた。







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