「ワトスン、見てみたまえ!僕の推理どおりだ!」 彼の友人は、推測の推理を語った後に、今度は犯行現場にてその推理が可能化不可能化の実験をし、今にいたる。 「本当、君の推理にはいつも感服するよ」 「現状証拠とこの現場が全てを物語っているじゃないか!僕はそれを隅々まで観察し、この話しに合う脚本を書いているだけさ。 ちゃんと観察しないで話しを作る警察は、三流の脚本家さ」 一流の脚本家のホームズ先生は、その場にいない三流呼ばわりされた脚本家のレストレード警部の事を言った。 「ははは…で、これからヤードに行くのかい?」 「いいや、我が家に戻ってハドソン夫人のお茶でも飲もうじゃないか」 「ヤードに君の一流の脚本を話さなくてもいいのかい!?」 煙草に手を伸ばしながら、今度は予言者のように言った。 「ワトスン君、僕はこれから預言しよう。僕達がベイカー街にある下宿の221―Bに帰ってから10分後に彼らがやって来る。 だから、僕達は下宿になにくわぬ顔をして彼を向かい入れ、先程の話をすれば」 「何で君はそう言い切れるんだい?」 口元に不適な笑みを浮かべながらホームズは言った。 「部屋に戻ったら教えてあげるよ」 そんな会話が今日もベイカー街から聞こえてくる。 |