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「山南さん、知ってるかい?」
土方の仕事が一段落ついたものだから、山南の部屋へときて悠々とくつろいでいた。
山南の方は、まだ仕事が残っているので黙々と仕事をしている。なので、土方の問い掛けには素っ気ない返事を返すだけだ。
「今日はな、俺の生まれた日なんだぜ」
愛用の梅模様の煙管をクルクルと指で回しながら、山南へと話しかける。
山南の方はと言うと、白い紙にスラスラと文書を書き連ねている。
「それはおめでとう。で、それが何かしたんですか?」
「あんた、分かって言ってんだろ?」
ズイッと煙管で山南を差す。
「良い年こいた大人が何かくれ…何て言いませんよね?」
「言って悪いか?」
ニヤリと微笑む。見た目よりも幼く見えるのはあえて言わないでおこう。
「沖田君が聞いたらからかわれますよ?」
「あんたが誰にも言わなきゃ大丈夫だ」
「どこにそんな保証があるんですか?」
「あんただから。そんだけ」
「…」
「それ、まだ終わんない?」
煙管でツイッと文台にある束を差す。
「え…あぁ、もう少しで終わりますよ」
「なら、終わったら付き合え」
そう言い、山南の背に凭れ、寝始めた。
「土方君、重いです」
「我慢せい」
数分後。
「くー…くー…」
先程よりも重たいと思うと、土方の寝息が聞こえてきた。
「…本当…貴方は子供ですか?」
仕方無しに筆を置き、背に凭れている土方を起こさないようにして自分の膝へと頭を寝かせた。
「いつぶりでしょうか…こうやって貴方を膝枕したのは…」
顔に当たっていた前髪を掬い上げ、愛しそうに髪を撫でる。
「…神に感謝しなくてはなりませんね」
優しい眼差しで土方を見つめる。
「愛しい人が生まれてきた日に一緒に居れる事を」
土方の頬に手を添え、軽く口づけした。
「…最高のプレゼントだな」
「っな!!!!」
眼を細めてにんまりと笑っている土方がいた。
「ひ、土方さん!起きてたんですか!?」
顔を真っ赤に染めて眼を見開いて驚いている山南。
「あぁ、あんたが膝枕してくれた頃からぼちぼちと」
「…全部聞いてたんですね」
「バッチリ」
それを聞いてますます赤くなる。
「山南さん、そんなに赤くしなさんな」
「なりますよ!聞かれたくない人に聞かれたんですから!!」
「聞かれたくて言ったんじゃないのか?」
「そんなわけないでしょ!!」
「素直じゃないなぁ〜山南先生」
山南の頬に手を添え、自分の方へと引き寄せた。
「なんですか」
こういう時の土方は良からぬ事をするのは分かっていたが、山南は拒まなかった。
「神からの送りものだ」
そう言って、山南に口づけした。

神からの贈り物
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