誠城高等学校。 日本のどこかにある学校で、就職率、進学率が良く。全国でも5本の指に入るほどの有名校である。 男女共学で、一学年2クラスの計6クラスしかない。その分、生徒一人ひとりをちゃんと見れるので、親達には評判である。 寮もあり、家が遠い生徒の大半は寮生活をしている。 先生方も大半はここの学校の出である。 そんなある日の話。 「まじありえない。武田なんて死んじゃえばいぃのに」 そんな暴言を吐いているのは、誠城高3年A組の沖田 総司である。 「そんな事を言ってはいけませんよ」 沖田を窘めているのは、誠城高日本史担当で3年B組の担任の山南 敬助である。 「山南さんは、知らないんですよ!!あいつテストの時・・」 と、語り始めた。 そんな沖田を苦笑しながら山南は話を聞いた。 何でも沖田の話だと、この前行われたテストの時に、シャーペンを床に落としたらし。自分で拾う事も出来ないので、仕方なく手を上げて先生を呼んで拾ってもらった。その時の先生が、武田先生こと、誠城高国語担当で2年B組の副担任の武田 観柳斎だとか。 その時はまだよかったらし。問題は、テスト明けの国語の答え合わせの時だった。 「沖田君、あの時は私が君のシャーペンを拾ってあげたから君は、日本史で良い点を取れたんだよ」 とかなんとか、会うたびに言われるらしい。 言っておくが、テストからもう1ヶ月が経っている今でも言われている。 いい加減に沖田の堪忍袋の尾が切れかけている。 とまー、こんな感じらしい。 「まー・・・武田先生らしいと言えばそうですね。追加で沖田君、学校にいるときは先生ですよ」 「会うたび会うたび「沖田君沖田君」ってまじ五月蝿いんですよ!!!!てか、別にいぃじゃないですか、どうせ残っているのって身内だけんでしょ?」 身内というのは、簡単に言えば試衛館のメンバーのことである。その中には、斎藤も含まれる。 「それはそれ、これはこれです。公私はちゃんとしませんと後々ゆるくありませんよ?あの土方先生だってちゃんと公私の区別をしてるんですから、沖田君になら出来るでしょう?」 基準は土方なのか?てか、土方って沖田以下? 「おい、何でそこで俺の名前が出てくんだ?」 ガラっと、トビラを開けてドシドシと入ってきたのは、誠城高日本史担当で3年A組の担任の土方 歳三であった。 「いえ、何となく」 「何となくの例えで俺がこいつ以下みたいな言い方されるのはどういうことだ!!!」 「言葉のあやです」 「どこがだ」 「土方ってあたりが?」 「お前・・・一回斬られてみるか?」 「斬られるのは一回で十分です。二回も斬られると流石に痛いですから」 また始まったよ・・・二人のスキンシップ。始まると長いんだよなぁー・・・。 一人暇そうに足をブラブラさせる。 いっそのことこのままほっといて斎藤さん所にでも行こおっかなぁー・・・・・・よし、そうしよう!! 決めたとたんに、机からピョンと下り、二人に気付かれないように教室を後にした。 教室を出たとたんに誰かとぶつかってしまった。 「いたたた・・・」 「大丈夫か?」 顔を上げてみると、会い行こうと思っていた人がそこにいた。 「斎藤さん!!これからケーキ食べに行きません?」 「いきなりだな」 斎藤こと、誠城高3年B組の斎藤 一は、倒れたそうだった沖田を手で支えた。 「どうせ暇なんでしょう?」 嫌、暇じゃないと言おうと思ったら、いきなり腕を引っ張って沖田が歩き始めた。 「ちょ!沖田さん!!」 「今行っても無駄ですよ、また二人でスキンシップはじめちゃいましたから」 後5分は待たされることになりますよ?と、付け加えた。 「・・・・」 「さ、行きましょう!!」 あのケーキ屋のミルフィーユ、美味しいんですよ〜!!あの甘さとサクサク感がなんともいえなくて!!!と、独りでに語りだした。 どうやら今日は虫の居所が悪かったらしい・・・。 そんな事を思いながら仕方なく沖田に付き合う斎藤であった。 沖田少年の苦渋。 |