夕方。
山南の家にて。


「晩御飯、何がいいですか?」

「リクエスト言って、作ってくれんの?」

「作れる範囲であれば」

「すぱげってぃー」

「いいですよ」

 ここは、山南の家である。だからって、実家ではなく、学校の近くにマンションを借りて、独り暮らしをしている。実家からでは、ちょっと遠いいのだ。

「なぁー山南。独り暮らしどうよ?」

「親の有り難味がよく分かりますよ」

「やっぱり?」

「土方君も一回経験してみるといいですよ」

「まぁー就職してからな」

 何で、山南の家に土方がいるかと言うと、それは、二日前の金曜日にさかのぼる。




「2,3日泊めてくんねぇか?」

 そう言ってきたのは、金曜日の放課後だ。
 たわいも無い会話をしながら帰っていると、土方が真剣な顔になって、突然言ってきたのだ。

「何で私なんですか?前に言っていたお知り合いの方の所にでも行けば良いじゃないですか!」

「かっちゃんのところはだめだ!かっちゃん、先週から結婚相手と同居してんだよ!!」

「それは、おめでとうございます。なら、後輩は?」

「あいつに貸しを作りたくない。な、お願いだから!!!」

「・・・はぁー。分かりました。私の家でいいならどうぞ」

「ありがとう山南!!」




 っと、そんな感じで今にいたる。

「お風呂入れてください」

「あいよ」

「あ、ちゃんと浴槽洗ってくださいよ!」

「はいはい」

 腕まくりをしながら浴槽を洗い始める。

「トマトソースとクリームソース、どっちがいいですか?」

「トマト」




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