教室にて。


「山南さぁーん、腹いてぇー」

 土方が後ろを振り返ってそう言った。そういえば、朝からそんな事を言っていたような気がする・・・っと、山南は思った。

「薬とかないんですか?」

「ない」

「トレイにでも入ってくればいいでしょう」

「寒い」

「なら、大人しく黙って机に座っていなさい」

「暇だ」

「あなたは、わざと私の邪魔をするんですか?」

 読んでいた本から顔を上げ、土方をにらむ。

「別に」

 そしらぬ顔をする土方。どう見ても確信犯だ。

「・・・」

 パタンと本を閉じ、席を立つ。

「どこに行くんだい?」

「OA室です」

 次の授業はパソコンだ。

「俺も行く♪」

「結構です。あなたはそこで大人しく自分のお腹を労わってあげていればいい」

「腹痛はもう治った!」

「ほぉー?ずいぶんと融通の利く腹痛ですね・・・大人しく机に座ってなさい!!!」

 っと、小学校の頃からやってきた空手で土方の鳩尾を殴った。

「ぐへぇ!!!」




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