雨がザァーザァー降っている。
 雨戸から伝って雨が落ちる。
 その雨は水となって地面に落ち、水溜まりとなる。

「―――」

 変哲もない、何時もの事。

「――」

 何時もの事だが、どこか違う。どこが違うかと聞かれれば、わからない。

「―」

 何か…どこかが…違う。

「聞いているのか?竜導!」

 すぐ近くで声が聞こえた。目の前に眉間に皺を寄せた小笠原の顔が見えた。

「…」

 いや、どこも違わない。いつもて同じだ。違っていたのは、俺の方らしい。

「おい!竜導」

 …気晴らしに、小笠原の説教に付き合ってもいいな。

「いいや、聞いていなかった。すまん」

 その後に小笠原の説教が続いたのは言うまでもない。





雨。