「誰にいれた?」

 主語をいれろ主語を。
 そんな事を思いながらもわかってしまう我が頭、なんか……憎い。

「お前こそ、誰にいれた?」

「俺はあんたに聞いたんだけど」

「別にいいじゃないか」

 お前、昔よりも丸くなったな。と、言いたかったが、言ったら文句を言われそうなんでやめた。

「誰にいれるいれないよりも、今はやるべき事があるだろ」

 逃げたな。逃げたとも、何が悪い。そんな会話が聞こえてきそうな感じである。

「ま、誰にいれようが、俺にもあんたにも関係ないけどよ」

 当たり前だ。心の中で叫び、今やるべき事に集中した。

「さっさと片付けて、シャワーに入る」

「俺はビールが飲みたい」

「たまにはいい事を言うじゃないか」

「お?あんたもたまには飲むか?」

「一口くらいなら付き合ってやる」

「……飲んでるうちにはいんねーよ。ま、そこがいいんだけどね」

 そんなこんなと軽口を叩きながら仕事に取り掛かる二人であった。





関係ないけど・・・。